そろりそろりとロンドンも春を感じる今日この頃。
今週は、去年の春から山あり谷あり、ずっと関わってきた巨大プロジェクトの本締め週間で、昨晩は最後の打ち上げパーティーだった。 去年からほぼこの仕事に振り回された、と言ってもいい9ヶ月間だったかもしれない。特に、秋の始めに一旦計画が白紙に戻り、規模が縮小されて(それでもデカイ)計画が復活してからの、この4ヶ月はかなり密度の濃い、今になって思えば得難い経験をした。 特に言われはしなかったけれど、復活したときのプロジェクトに関わるチームには、ほとんど背水の陣みたいな、見えないプレッシャーがあったと思う。それも普通では考えられないスケジュールで、マスタープランから、インフラ・建築までを全て2ヶ月で基本設計をまとめるというものだったから、直球勝負でミスは最小に、後ろは振り返らない、みたいな状況だった。 今年に入ってからは、主要エリアの設計の練り合わせ、マスタープランは特に実施設計レベルまでまとめ上げて、追加設計物を提出した。もう何度となく、各分野との設計調整に追われ、施主プレゼンやミーティングを行って、途中疲れを通り越して動いていた気がする。 最近は、実はそんな4ヶ月だった。 昨日のパーティーでのスピーチは、最初はクライアントでさえ信じてなかったことを我々はこの4ヶ月で成し遂げた、とディレクターが語っていた。丸2日間、24時間フル稼働で印刷したという成果物は、果たして彼の地で本当に実現するのか。 夢から冷めて、悲喜交々いろんな現実を見るときがやってきた。
by juinos
| 2011-02-27 05:00
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